本当に読み取り作業がラクになる
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API連携
OCRのAPIって何ができるのか、そもそもOCRのAPI連携が可能なツールがあるのか、どんなツールを選べばいいのか、自社システムにOCRを組み込みたいけどどこから手をつければいいかわからないという人もいらっしゃると思います。
OCRはAPI連携によって、ただ文字を読み取るだけでなく既存システムへの自動入力やデータベース連携などが可能になります。ただ、サービスによって対応範囲や読み取り帳票、料金などに差があるのでしっかりと選定するのが重要です。
そこでこの記事では、OCRツールのAPI連携の基本的な仕組みやメリット、活用シーン、選定ポイントを紹介します。おすすめツールや導入検討に必要な情報なども解説しているので参考にしてください。
OCRツールのAPI連携とは?
OCRとは、紙の帳票や画像に含まれる文字を自動で読み取り、デジタルデータとして活用できるようにする技術・サービスです。
このOCRのAPI連携とは、OCRツールの機能を自社システムやアプリケーションと接続し、読み取りからデータ登録までを自動で行えるようになる仕組みのことです。
API連携をすることで、OCRツールや専用のスキャナを導入しなくても、既存のシステムやアプリに文字認識機能を組み込むことができます。OCRを独立したツールとして使うのではなく、業務フロー全体に組み込める点がAPI連携の大きな特徴です。
API連携OCRツールのメリット
API連携のOCRツールを利用することで、さまざまなことが可能になります。そのメリットをまとめます。
開発コストを抑えて高精度な機能を利用できる
API連携のOCRツールを導入することで、開発コストを抑えながらOCR専用ツールの機能を利用することができます。
OCRでの読み取りに加えて自社の既存システムへの入力やデータ統合などを行うときには、そのための連携開発が必要になりますが、API連携であればJSON形式で読み取り結果を受け取ることができるため、既存システムへの組み込みをシンプルに実装することができます。
OCRの認識エンジン自体はAPI側が担うため、開発者は連携部分の実装に集中でき、開発工数を大幅に削減することができるでしょう。
既存システムへシームレスに組み込める
API連携のOCRツールを導入することで、既存システムへシームレスに組み込むことができます。
API連携であれば、自社システムの構成やプラットフォームを問わず柔軟に接続できます。WebアプリケーションはもちろんモバイルアプリやRPA・iPaaSなど、さまざまな環境からAPIを呼び出すことができるため、既存の業務フローやシステム構成に合わせた形でOCR機能を追加することができます。
例えば、スマートフォンのカメラで撮影した申込書や本人確認書類をそのままAPIに送信し、読み取り結果を自社の顧客管理システムに自動反映するといった仕組みを、既存システムを大きく改修することなく実現できるのです。
スモールスタートが可能
API連携のOCRツールはスモールスタートで導入できる点もメリットのひとつです。従量課金制を採用しているOCR APIサービスが多く、利用した分だけコストが発生する仕組みのため、初期投資を抑えながら導入を開始することができます。
インストール型・オンプレミス型のOCRサービスでは月額固定費が発生するものも多いですが、API連携型であれば利用量が少ない段階でも無駄なコストをかけずに試験的な運用から始めることができるでしょう。まず特定の帳票種類や特定の部門だけで試験導入を行い、精度や運用面の課題を確認したうえで全社展開するといった段階的な進め方にもおすすめです。
自社ツールの利便性向上
API連携のOCRツールを活用することで、自社サービスや既存ツールの利便性を高めることができます。
自社サービスに書類のアップロード・入力作業が伴う場面では、ユーザーが手入力を行う手間が離脱や入力ミスの原因になりやすいという課題があります。OCR APIを組み込むことで、書類を撮影・アップロードするだけで必要な情報が自動的に読み取られ入力フォームに反映される体験を実現でき、ユーザーの手間を削減することができるでしょう。
例えば、マッチングアプリや金融サービスの本人確認では、運転免許証やマイナンバーカードをカメラで撮影するだけで氏名・住所・生年月日などの情報が自動入力される仕組みをOCR APIで実現できるでしょう。
API連携OCRツールの活用シーン
API連携のOCRツールはどのような場面で利用できるのでしょうか。
業務システムへの入力
API連携のOCRツールを活用できる大きな場面としては、業務システムへの自動入力が挙げられます。
OCRツール単体では、帳票の文字を読み取ってデータ化するところまでは行えますが、読み取った結果を既存の業務システムへ自動で入力・反映するには連携の仕組みが必要になります。
API連携したOCRであれば、読み取り結果を受け取り、そのデータをそのまま業務システムへ渡すフローを構築することができるため、データ化から業務システムへの登録までを一気通貫で自動化することが可能です。
本人確認
API連携のOCRは本人確認書類の読み取りでも活用できます。金融サービス・シェアリングサービス・マッチングアプリなど、オンライン上でユーザーの本人確認が必要なサービスでは、運転免許証やマイナンバーカード・パスポートといった本人確認書類の提出と情報の登録、認証などが求められます。
API連携のOCRであれば、アプリやWebサイトにカメラ撮影機能とOCR APIを組み込むことで、ユーザーが書類を撮影するだけで氏名・住所・生年月日・証明書番号などの情報が自動で読み取られ、登録フォームへの自動反映や認証処理に活用することができます。
ユーザーが情報を手入力する手間を省けることで登録完了率の向上や離脱防止につながるほか、入力ミスによる本人確認エラーの削減も実現できるでしょう。
経費精算
API連携OCRは経費精算業務でも役立ちます。経費精算では、社員が立て替えた交通費や飲食費などのレシート・領収書を提出し、担当者が金額・日付・支払先などを経費精算システムに入力するという作業が発生します。
枚数が多いほど入力工数がかかり、手入力によるミスや抜け漏れも起きやすいという課題があるでしょう。OCRのAPIを経費精算システムに組み込むことで、社員がスマートフォンでレシートや領収書を撮影するだけで金額・日付・店舗名などが自動で読み取られ、精算申請フォームに反映される仕組みを実現することができます。
書類保管
書類の保管・管理業務においてもAPI連携のOCRは有用です。紙の書類をスキャンして保存するだけでは、後から特定の書類を探す際にファイル名や保存場所を手がかりにしか検索できず、目的の書類を見つけるのに時間がかかるでしょう。
OCRのAPIを活用することで、スキャンした書類の文字情報を自動で読み取り、テキストデータとして書類管理システムに登録することができます。書類の内容をキーワード検索できるようになるため、大量の書類の中から必要な情報を素早く見つけられる環境を整えることができるでしょう。
受付業務
API連携のOCRを活用できる場面としては受付業務もあります。病院・ホテル・金融機関・行政窓口など、来訪者から書類や身分証明書を受け取って情報を登録するという受付業務では、スタッフが手入力で情報を登録する作業が発生します。来訪者が多い時間帯には受付に時間がかかり、待ち時間の発生やスタッフの負担増加につながるでしょう。
API連携のOCRを受付システムに組み込むことで、来訪者が書類や身分証明書をスキャンするだけで必要な情報が自動で読み取られ、受付システムへの登録が完了する仕組みを構築することができます。
API連携が可能なOCRツールを3選で紹介
このサイトで紹介しているAPI連携のOCRツールのなかで、API連携をしているものでおすすめのツールを紹介します。
1.スマートOCR

スマートOCRは、OCRで読み取ったデータを、自社サービスや自社システムと連携することができるサービスです。独自のAI文字認識エンジン、AI文字列エリア認識エンジンを用いることで、手書き文字や画像、非定型帳票、白文字・網掛け・透かしなども高精度に読み取ることができます。APIによって、自社の情報管理システム、RPA、アプリ、AIエージェントなど幅広いツールと連携できるので既存の業務フローに組み込みやすいツールです。
また、システムの連携作業やテンプレートの作成代行、チューニングなども行ってくれるため、社内に専任のエンジニアがいない場合でも導入しやすいでしょう。利用料に応じて料金が決定されるので無駄なく利用できますし、小さく始めることができるでしょう。
2.DX Suite

DX Suiteは、幅広い帳票を高精度でデジタルデータ化できるAI OCRサービスです。定型・非定型を問わずさまざまなフォーマットに対応しており、読み取り結果をCSV・JSON・サーチャブルPDFで出力できます。
APIを利用することで、異なるソフトウェアとDX Suiteを連携し、一連の処理を自動化できます。画面操作なしでAPI経由から読み取り処理を指示できるため、人の手を介さない処理が可能になり、業務効率の向上や生産性の改善につながるでしょう。
3.Flax Scanner HUB

Flax Scanner HUBは、座標定義型・特徴量学習型・生成AI抽出型の3つのAIエンジンによって、帳票の種類に合わせた最適な方法でデータを読み取ることができるOCRツールです。
APIによって、自社システムやRPAツールとFlax Scanner HUBを連携し、帳票の読み取りからデータ出力までの一連の処理を自動化できます。画面操作なしでAPI経由で処理を指示できるため、人の手を介さない業務フローを構築しやすいといえます。帳票ごとの分類・分割といった抽出方式の自動判定や、AIモデル・UIのカスタマイズなど機能拡張にも対応しているため、自社の業務要件に合わせた柔軟な運用が可能です。
OCR導入前に考えておくべきポイント・注意点
API対応のOCRツールを導入するときに考えておくべきポイント、注意点を紹介します。
認識精度や用途のミスマッチに注意する
API対応のOCRを導入する際は、認識精度や用途のミスマッチを確認しましょう。OCRによって、手書きやチェックボックス、影のある文字、歪みのある帳票などの読み取り精度が低いものもあるため、カタログスペック上の認識精度が高くても、自社で扱う帳票では期待通りに読み取れないケースがあるので注意が必要です。
また、用途の面でも注意が必要です。既存システムへの自動入力まで行いたいのか、CSVなどのファイル形式で出力したいのか、RPAと連携して後続処理まで自動化したいのか、スマートフォンアプリに組み込んで撮影した書類をその場でデータ化したいのか、などといった要件はサービスによって対応範囲が異なります。
こうした処理がどこまで標準機能でカバーできるのか、追加でどの程度の開発が必要になるのかを導入前に確認しておくことが重要です。
料金体系と利用量からコストを試算する
API連携のOCRを導入する前に、料金体系と自社の利用量をもとにコストを試算しておいたほうがよいです。
OCR APIの料金体系は、従量課金型と月額固定型に分かれます。従量課金型は処理した枚数やAPI呼び出し回数に応じて費用が発生するため、利用量が少ない段階では出費を抑えられる一方、繁忙期や処理量が増えた際に想定以上のコストがかかるケースがあります。月額固定型は処理量に関わらず一定のコストが発生しますが、大量処理が見込まれる場合はかえって割安になることもあります。
どれくらいの費用が継続的にかかるか、どちらの料金体系が自社に適しているかを判断しやすくなり、導入後の計画ができますし、想定外のコストが発生するリスクを減らせるでしょう。
既存システムとの連携方式・開発工数を見積もる
API連携OCRの導入前には、既存システムとどのように連携させるかを事前に整理し、必要な開発工数を見積もっておくことが重要です。
連携方式には、OCR APIを直接呼び出してシステムに組み込む方法と、RPAやETLツールなどの中間ツールを介して連携する方法があります。直接組み込む方法は柔軟なカスタマイズが可能である一方、開発・保守の工数がかかります。中間ツールを介する方法はノーコード・ローコードで構築できるケースもあり、開発リソースが限られている場合に有効です。
開発工数を見積もる際は、API認証の設定、入力データの前処理、OCR結果の後処理、既存システムへのデータ受け渡しなど、連携に必要な処理を1つひとつ洗い出すことが大切です。
サポート内容と導入後の運用体制を確認する
API連携のOCRを選定する際は、ベンダーのサポート内容を事前に確認しておくことが重要です。サポートが手厚いベンダーを選ぶことで、導入時のトラブルを減らし、スムーズに運用を開始できます。
具体的には、APIの連携作業やテンプレートの作成代行、担当者向けのトレーニングなど、導入から運用開始までを支援してくれるベンダーかどうかを確認するのがよいでしょう。
読み取り精度が低い帳票への個別対応や、APIのバージョンアップ時の移行支援など、運用を通じて伴走してもらえる体制が整っているベンダーを選ぶことで、導入後のトラブルを最小限に抑えられるでしょう。
非定型帳票も読み取れて、